フィリピン人は出会ったときの挨拶として「ご飯食べた?」と聞いてきます。出会った時も、メールでも、電話でも、いつも聞いてきます。
第一声が、ご飯食べた?です。
最初はなんでそんなにご飯食べたか聞いてくるのかすごく不思議でした。
しかしその意味がわかったとき、すごく温かい気持ちになりました。
そしていつのまにか僕も、ご飯食べたー?とよく聞くようになりました。
今日はそんな心が温まる挨拶、ご飯食べた?についてみんなに知ってほしいと思います。
ご飯を食べることができるということ
フィリピンは本当に貧富の差が激しいです。
相手が毎日ご飯を食べれているかもわからない。
友達にご飯食べた?と聞くことは、フィリピン人からしたら最高の気遣いの言葉なのです。日本人は毎日普通に3食を食べることができている人ばかりでしょう。
でも、世界では違います。
日々、食べるものがなく、飢えている人はたくさんいます。
日本人の多くの人は知っている事実。ですが、世界に出て、改めてこのことを実感しました。
ご飯を食べれていないということは、相手は必ず困っているということです。だから、相手が困っていないかの確認のために、ご飯食べた?と聞くのです。
体調が悪くないか
体調が悪いとき、食欲が出ませんよね。熱があったりしたら尚更です。
だから、ご飯食べた?と聞くことは、体調どう?と聞くことと同意なのです。
私はよく朝ごはんを食べません。だから、朝にフィリピン人の友達にご飯食べた?と聞かれたら、食べていないと答えます。
日本人なら、え?なんで?と聞きませんか?
フィリピン人はみんな口を揃えてこう聞いてきます。
え?大丈夫?調子悪いの?と。
体調が悪くご飯が食べれないのではないかと、みんなが心配をしてくれます。
悩み事があるのではないか
悩み事があったら、食欲をなくしませんか?悩みある?と急に聞くのは変ですよね。
だから、ご飯食べた?と聞くのです。
食べていなければ、何か悩んでいることがあるのかもしれません。悩み事が人に言いずらい人もいます。
でも、ご飯食べた?という問いには誰でも簡単に返答ができます。
その返事から、相手に元気がないのではないか、悩み事があるのではないか、と察することができるのです。
フィリピン人は相手のことをとても思いやります。だから、ご飯食べた?と毎回聞いてきます。
東南アジアでは普通の挨拶
調べてみると、ご飯食べた?はフィリピンだけでなく、東南アジアでは普通に交わされる挨拶だそうです。
AJINOMOTOさんが下のような画像を作っていました。
出典 AJINOMOTO 新聞・雑誌広告のご紹介|広告ギャラリー|味の素株式会社
画像には書いていませんが、中国人にも、よく使う人がいるそうです。
よく考えたら、日本人も使いませんか?
久しぶりに実家に帰って両親と出会ったとき、ちゃんとご飯食べてる?と聞かれませんか?
ご飯を食べることは、健康に生きるためには絶対に必要なこと。
親が子を心配するとき、必ず出る言葉。
これが、東南アジアでは友達にも毎日使う挨拶となっています。
親が子供を心配しているように、友達を気遣うことができる挨拶、それが
ご飯食べた?
です。
最後に
日本人は友達と出会ったら
よう!
元気?
のような感じですよね。
フィリピンでは違います。
Hello!ご飯食べた?
です。
朝の11時とか、夕方の5時とかにも聞いてきます。
え?どっちのご飯!?と戸惑うこともよくありました。
でも、その言葉の意味がわかったとき、すごく温かい気持ちになりました。
その言葉の意味には、相手を思いやる、温かい意味が込められていたのです。ご飯食べた?と言う言葉で、僕のことを色々な意味で気遣ってくれていたのです。
温かい気持ちになりながら、
食べたよ。あなたは?
と聞き返すことができています。
今では僕も、フィリピンの友達と会ったとき、ご飯食べた?といつも聞きます。
癖になっているので、日本で日本人の友達と会うときにも言ってしまうと思います。
でも、それで良いと思っています。
ご飯食べた?は、相手のことを本当に気遣っている温かい挨拶なのですから。
ありがとうございました!
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